新型栄養失調

2019年5月、専門学校に入学して1ヶ月。
通学、勉強、引越しの荷物の整理、家のゴタゴタの後始末。それなりに忙しかった。

当時、治療院の問診表に書いた内容が以下の通り。

①手が荒れる。水虫のように、皮が剥けてしまう
②口内炎ができる
③目の奥が痒い(力が入らない不快感)
④疲れやすい
⑤低血圧

ビタミン欠乏症の話を授業で聞いていたときに、ようやく気がついた。
「あれ? 私、ビタミンB群の欠乏症じゃん!」

G.W.の間、家にこもって自炊をして、毎日心掛けていたのが「冷蔵庫の残り物整理」。
乾物が沢山あったおかげで連日、ひじき、わかめ、のり、めひび、あらめ・・・と。

海草づくしの食事を続けた結果、髪はパサパサ、肌はカサカサ。目には力が入らない。

明らかに、たんぱく質不足。
そして、脂質不足。

毎日「しっかり食べていた」にもかかわらず、必要な栄養素を摂取していなかった。
こういう状態を「新型栄養失調」という。

新型栄養失調:
摂取カロリーは足りているのに、たんぱく質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足している状態のこと。

このときを境に、自分を過信しなくなった。
人よりも健康には気をつけている、と思っていたが、結果が伴わなければ意味がない。

体は嘘をつかない。
正直に、日頃の行いを投影する。

「食べたものを栄養にできる体」を作り直すことが先決となった。
食べても栄養になっていないし、そもそも栄養になるものを食べていない。

しかも動かないから、食べたものが栄養にならず、脂肪になって終わってしまう。
「生きるために食べる」というより、「動くために食べる」と解釈したほうがいいようだ。

その後、きちんと食べるようになってからは、目の奥の不快感もなくなった。
ただ、気を抜くと直ぐに太る。

動く量が足りない毎日を、まずは改善したい。